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凸彫り

1.輪郭彫リ

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三角刀か丸刀で、第7図のように彩玉ボードに写し
とった篭書きの輪郭より1~ 3mmの間隔を3mm
以上の深さに彫って仕切ります。
この輪郭彫りは、めくれ防止の作業です。この輪郭彫りを文字の周囲全域にわたって行います。

2.地肌づくリ

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地肌づくりは文字を浮き出させる重要な作業です。彫刻刀では平刀やかまくら刀、ノミでは平丸ノミ、かまくらノミ、平ノミで行います。刀の幅は文字の大きさや全体の構成により決定するとよいでしょう。
まず、彩玉ボードの端の部分(第8図A)をすくおうとする深さに刀で削りとります。このとき、刀は刃裏を上にしてすくいましょう。次に文字の周囲の地肌づくりをしましょう。第9図のように刀の方向は同一方向でなく、適当に篭目になるようにすくっていきます。文字の近くについては、第10図のようにします。これらの順序を第12図に示します。篭目模様は刀幅の約2倍の長さにすくうようにし、所長を交差するようにして変化を出すとよいでしょう。このように文字の周囲をすくいますと第11図のように仕上がります。

 

3.雅印

雅印は細かい彫りですので、3mm以下の印刀で彫ります。

4.着色

朱・墨またはチュープ入り絵の具、プラシ、やわらかい布などを準備し、凹彫りと同じ要領で塗ってください。

5.金箔貼リ

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◆金箔貼りの用具◆
  • ●カシュー(人工のうるし)
  • ●金箔(箔紙につけたもの)
  • ●はさみ
  • ●竹はさみ
  • ●バレン
  • ●水性ニス
  • ●ボール状にした真綿
  • ●小さいガラス板(またはアルミホイル)
  • ●やわらかい筆


①最初に金箔を貼る凸部の表面が平滑になるように、400番以上のサンドペーパーで磨きます。そして、その面に水性ニスを薄くコーティングします。

②カシューをガラス板かアルミホイルの上に少し取り出し、指のハラで文字の上にムラなく塗りひろげます。この上に適当な大きさに切った金箔を、シワにならないよう静かに置き、その上にやわらかい紙をしいてボール状にした真綿かバレンで押さえます。これを繰り返しながら金箔を貼っていきます。

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③金箔を貼り終えたら、乾燥するまで約4時間以上置きます。それからやわらかい筆でなでると、接着していない余分な箔がはがれ、美しい金文字が浮かびます。

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