準備と着色について
用具
- 彫刻刀:
- 印刀(切り出し刀),平刀,平丸刀,三角刀など
- 加工用具:
- のこぎり,かんな
サンドペーパー(240番~ 800番) - 下書き用具:
- 鉛筆。赤鉛筆,カーボン紙,トレーシングペーパー
- 塗装用具:
- 朱液,墨(書道用のものでも可)
水性絵具(アクリル,水彩,ポスターカラーなど)
パレット,絵筆(平筆,丸筆,面相筆など)
塗装用ローラー
木工用水性接着剤,クリアラッカーなど
塗装について
- a:水性絵の具を使用する場合
- アクリル絵の具を使用する際は,水で薄めることができ,筆での彩色も簡単なガッシュ系をおすすめします。
通常の水彩絵の具。日本画絵具では定着しにくいため,次の力法で着色できるようにします。
これらの絵の具と木工用ボンドなどの本工用接着剤を約3:1の割合にしたものと適当量の水とをよく混合し,
筆で塗布します。混合の際,泡が出やすいので指先でとくようにすると泡立ちを少なく抑えられますc
混合した絵の具を筆で塗る8寺にできた塗布ムラは,その上へ重ね塗りしていくことでなくなります。なるべく
薄い液を何度も塗るようにするとより効果的です。
- b:書道用の朱液と墨の混合の場合
- 墨汁と朱液を混合すると,茶系の微妙な色を発色しますので,いろいろ混合比率を変えて調節してみて下さい。 混含液を下地に塗った後,すぐに塗布した面を湿ったやわらかい布でこすると,上に浮いた粉状のものがとれ 光沢が出て美しくなります。さらに,やわらかいブラシでこすると美しく仕上がります。 この際,あまり強い力でこすると,塗装がはがれる恐れがあるので注意してください。
- 濃度の薄い色を塗ってから手早く拭き取ると、ユニークな味のある色になります。
- 黒色の絵の具を使用する代わりに墨汁を少し混ぜ,乾燥後に磨くと底光りさせることができます。
- 絵の具を選ぶ際には,表現効果などで特に狙いのある場合を除き、つや(光沢)のないタイプを用いると失敗が少なくなります。