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凹彫り

1.輪郭彫リ

三角刀で文字の輪郭の内側より1~ 3mmの間隔を 境日として、3mm以上の深さですくいとることにより、めくれを防止します。(第2図)
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細い字画の場合は字画の中心ですくいとってもよいでしょう。 (第3図)

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2.凹彫りの種類と彫刻

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凹彫りはいろいろな種類があり、作品表現に併せて彫り方を選びます(第4図)

これらの種類のうち第4図の菱彫りについて説明します。刀の裏を上にして、すくいながら字画の中側を彫ります。そのとき文字の中心線からほぼ左右が等間隔になるように山状に彫ります。(第5図A)

次に文字の輪郭を切ります。(第5図B―C)そして第5図Dのようにすくって、菱彫りが完成します。


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3.着色

いよいよ最終仕上げです。朱、墨または絵の具、ブラシなどを準備します。(4ベージ参照)すくいの終わった地肌の彩色には絵の具、朱と墨を混ぜて調色した液を塗り、雅印は朱色で塗ります。彩色する際の注意点は5ページをご確認下さい。

ohhori05 筆は太筆、小筆をご使用下さい。文字から絵の具がはみ出てしまつたときは、乾燥させた後、240番以上のサンドペーパーで磨くと除去され、美しい文字形となります。下地の部分が白色のままの場合は、これで完成となります。下地を着色する場合は、絵の具を含んだ筆が凹部の内側へ入り込まないように筆をねかしながら塗ると、割合に凹部へ入り込まずにエッジがきれいになります。筆は広い箇所の塗りには平筆、細い箇所は細い面相筆をおすすめします。(第6図)

4.コーティング

ohhori06作品の保護のために、つや消しタイプのクリアラッカーを吹き付けてコーティングして下さい。傷や汚れの防止に役立ちます。色がにじんでしまう場合がありますので、厚く吹き付けすぎないように注意して下さい。

※作品にスプレーを近づけすぎないようにしましょう。換気にも注意しましょう。

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